キングペンギンは、最も近縁で体の大きなコウテイペンギンと同じく巣をつくらず、一個の卵を産んで足の上で抱く。両親は50日間の抱卵期間を等しく分担する。繁殖と成熟の周期が長いため、その巨大なコロニーは一年を通して個体で賑わう。野生では最長25年生き、20世紀前半のようにアザラシ猟師に脅かされることはもはやないが、いまは第二の、より忍び寄る脅威に直面している。気候変動が、魚やイカなど海の糧の豊かな後退しつつある極前線から、彼らの亜南極の島の繁殖地を次第に引き離しているのだ。/YAYA(作家より):「キングペンギン、熱を感じる」と題したこの作品では、油彩によって、地球温暖化が南極の生態系に及ぼす影響という力強いメッセージを伝えようとした。赤の色調は地球のマグマと熱を、青の色調は気温上昇に脅かされる脆い氷河を象徴している。画面の中心は一対のキングペンギンで、その表情は、周囲の環境の変化に直面した驚きととまどいを映している。この情景は、2023年12月から2024年1月にかけての、私にとって変革的だった南極・フォークランド諸島・サウスジョージア島への探検に着想を得ている。サウスジョージアでは、とりわけフォルチュナ湾で、厳しい環境のなかたゆまず子を世話するキングペンギンたちの姿を、何時間も観察し記録した。この直接の体験が、彼らの窮状を芸術に写しとる強い動機となった。帰宅後、探検で撮った何百枚もの写真とメモをたどり、気候変動に立ち向かうペンギンたちの本質を捉えようとした。メッセージの切迫を強めるために大胆な色を選び、この荘厳な生き物たちが耐える試練への共感と関心を呼び起こそうとした。「キングペンギン、熱を感じる」は、ペンギンとその生息地が直面する脅威に光を当てるための連作の始まりであり、彼らのしなやかな強さと、保護の緊急性の証しである。
